初代駅長 2018-03-10 13:51:35 |
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《要注意な日本語 あ~こ》
【相槌を打つ】
相手の話に調子を合わせて、受け答えをすること。『合いの手を入れる』と混同して『~を入れる』とするのは誤り(参考元:大辞泉)。
【合いの手を入れる】
他人の歌や踊りに合わせ、手拍子を打ったり、掛け声をかけたりすること。転じて、盛り上げる意図を持って相手の話に言葉を挟むこと。『相槌を打つ』と意味や言い回しが混同されやすいが、別の言葉であり『~を打つ』と書くのも誤り。
【あざとい】
抜け目がなく貪欲である。悪辣なさま。あるいは小利口、思慮が浅いといった意味(参考元:三省堂 大辞林)。結構な侮蔑の言葉なのだが、オタクカルチャーの中では軽い意味や、時には賞賛の意味を込めて使われることも少なくない。現実世界では、軽い気持ちで使わない方が無難。
【生き恥】
生きながら受ける恥、あるいは生きている所為で受ける恥。本来、死後に残る恥のことは『死に恥』と呼ばれ、生き恥の方を死後に使うのは一般的ではない。生きているうちに幾ら恥をかこうと、死後には恥を残すな、といった意味で『生き恥曝しても死に恥曝すな』という諺もある。シリアスなシーンで使いこなしたい表現だろう。
【因果応報】
仏教用語であり、行動に応じた結果が返ってくるということ。悪い意味で使われることが増えたが、本来は良い意味でも使われる言葉である。
【蛙の子は蛙】
子は親に似る、という意味の諺だが、踏み込んで述べると「凡人の子は凡人にしかならない」という意味を持っており、賛辞としては不適切。
【確信犯】
信念に基づいて「正しいことだ」と思い込んでする犯罪だが、悪いことであると分かっていながらする犯罪との誤解が多い(参考元:大辞泉 編集部調査)。この為、本来の意味合いで使いたい場合に「本来の意味での確信犯」と強調する人もまま見掛ける。
【草葉の陰】
墓の下、あの世という意味。「草葉の陰から見守る」というのは「死後も見守っています」という意味であり、生きている者は主体者とならない。『陰』を『影』と書くのも誤り。
【奇しくも】
不思議なことに、奇妙にも、といった意味の言葉。悔しくも、惜しいことに、という意味はない。
【愚息】
自分の息子を指した言葉だが『愚』という漢字が誰にかかっているのかという点に議論がある。『愚かな息子』という意味で使う人が多いが「"愚かな自分"の息子」が本来の意味だという主張もある。後者の場合、貶めている対象は『自分』に過ぎず、もっと言うと『自分』を貶めることで対照的に『息子』を持ち上げた表現となっており、「"愚かな自分"には勿体無いぐらいの良くできた可愛い息子」というようなノロケを含んだ言い回しと解釈される。両方の意味合いを覚えておき、場に合わせて使うことを推奨したい言葉。類義語に『豚児』がある。また、確定的に息子本人を貶した言葉には『どら息子』や『バカ息子』がある。さらに、どれにしても「自分の息子」にしか使わない表現なため、「うちの愚息」という言い回しは重言にあたる。
【姑息】
時間稼ぎ、その場しのぎ、といった意味の言葉。現在は『卑怯』という意味で使う人もいるが、本来、そのような意味はない。特に、知的なキャラクターに誤用させると、がっかりされることもあるので気を付けたい。
【こだわる】
本来は、些事にとらわれる、つまらないことを気にする、他人のすることに難癖をつける、等のネガティブな意味を含んだ言葉。原義に則るのであれば「こだわりの店」は「つまらないことにばかり執着している店」となる。しかし、現在は「独特な思想や信念、着眼点に基づいた追求」や「手抜きをしないこと」のようにポジティブな意味で使われることも非常に増えて、誤用とは言い切れないほどとなっている。
【この親にしてこの子あり】
優れた性質が親から子へと受け継がれている様を讃えた言い回し。誉め言葉であり、本来、ネガティブな意味は持たない。字面は似ているが、正反対の意味を持つ表現に「親も親なら子も子だ」というものならある。
【小春日和】
晩秋から初冬にかけて使われる言葉。春や夏には使わない。小説ロルや状況描写で誤用すると、本来の意味を知っている相手には台無しと受け取られかねない。
【こんにちわ/こんばんわ】
主に『こんにちは/こんばんは』の誤表記と見なされる。これらの挨拶は「今日は良い天気ですね」や「今晩はご機嫌如何でしょうか」という言い回しが元となっているため、『~わ』にするのは誤りと考えられるし、実際に内閣府から『~は』が正しいとするお達しが出されたこともある。しかし、『~わ』も誤りではないと認識されていた時代もあって、高齢者にも使う人がいる。また、一部には親しい人に宛てた電子メールやチャット上の挨拶で『今日和/今晩和』という漢字を当てる人もいる。どちらにしてもフォーマルな表現ではないが、ことに後者の表記は分かっていて使う人も少ないとか。
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