《背後交流》なりきりチャットの道の駅【呟き/雑談/総合板】

＞327様

書くより先に、まず読むことです。とにかく膨大な量の言葉を読むことです。

言葉選びが上手いということは、自分のなかに貯め込んである豊富な語彙や表現の中から、最適な答えや、相乗効果となる取り合わせを、的確に選び出せるということです。

頭のクローゼットのなかに言葉をたくさん蓄えていると、状況や相手に合わせた、お洒落な言葉のコーディネートができます。
しかし、クローゼットの中身が少なかったり、安物ばかりだったりすると、それで編み出せる言葉のコーディネートも、どうしても幅が狭く、貧相になりがちです。
まず言葉をたくさんたくさん買い込んで、自分のクローゼットのなかにたっぷり蓄えることが大事です。

上手い人の言葉の着こなし方をたくさん眺めて考えることもおすすめです。
この言葉の上着にこの言葉のスカートを合わせるとお洒落だな、自分もしてみようかな、と見よう見まねを繰り返すうちに、だんだん言葉のファッションセンスがわかるようになります。
上手い人の作品にたくさん触れると自分の審美眼も向上するのは、絵や音楽に限らず、言葉も同じです。た

しかし、だからといって、なりきりのロルや小説だけを読んでいても、言葉のクローゼットは豊かにはなりにくいです。
同じような店から買ってばかりだと、その店の雰囲気に慣れてしまい、自分で言葉のファッションを考えるということをしなくなります。
童話、絵本、詩、散文、エッセイ、論文、教科書、辞書、広告、キャッチコピー、そういったものもたくさん読むといいです。
それぞれのジャンルの良さがわかるようになると、その上澄みの美味しい部分を、自分の言葉のファッションにちょっと盛り込む、ということができるようになります。
また、違うものをよく見るからこそ、なりきりのロルや小説の文章ならではの良さがもっともっとわかるようになったりもします。

言葉の勉強は一生かかっても終わらない楽しい趣味です。やり込み要素無限大のゲームのようなものです。「上手くなりたい！」を後回しにして、まず言葉に触れることそのものを心から楽しむ方が、案外文章力向上への最短距離じゃないかと思います。