東郷美森 2018-03-05 10:00:06 |
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(──……ここは?
気がつくと周囲は木々や様々な植物で覆われ、空は極彩色に染まっている不思議な空間に立っていて
…立って?
足元を見ると自分の足で立っているのではなく不思議な服から伸びるリボンがまるで足のように自分の体を支えていて
…ユーナちゃん?
さっきまで隣で寝ていたはずのユーナちゃんの姿はどこにも見えず
彼女を呼ぶ自分の声さえあやふやで
不安と寂しさと寒さに耐えきれず自分の身を強く抱きしめて
それでも心細い気持ちは消えるどころかますます強さを増していき
そのとき、足元の木の根が不気味に蠢き、なにかを形作るように隆起して
恐怖のあまり逃げ出すことも声を発することもできず
やがてそれは人の顔のようなモノになり目の部分が開くとニヤリとこちらに笑いかけるように目が合って、おぞましい感覚が体中を駆けめぐり──)
きゃあぁーーーーーっ!!
いやぁーーーーーっ!!
(ベッドの上で体がびくんっと跳ねると精神はまだ覚醒しておらず、身体をよじるように左右に転げ回り恐怖の悲鳴をあげて)
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