(手を握られると、照れながらこちらも緩く握り返して) ……わたし、記憶喪失だし……なぜだかこんな不自由な体だから きっとユーナちゃんに迷惑かけると思うけれど よろしくお願いします (意思のこもった熱い眼差しで彼女をじっと見つめて) (二人の様子を見守っていた大赦の職員が進み出て、友奈の耳元にすでに準備が整っていること、今から二人を新居に送ることができることを伝えて)