♥ 2018-03-04 16:55:22 |
|
通報 |
>オズワルド
…ぅ、ぐ…!
( 延々と続きそうな小言を一段落させたところで溜め息を吐いた。何時もより多いそれは彼に隙を見せた気恥ずかしさからか更なる第2撃に突入しようとしていて。だが、口を開く前に相手からの思っても見なかった言葉に衝撃で言葉を詰まらせた。何を言っていると誤魔化そうとしたところで、彼の緩んだ口元に失言したのだと悟れば、顔を赤く染め上げる。もはや反論の余地もなく、まさにその通りであった。悔しさやら恥ずかしさに唸りを上げるると、それから暫く居心地悪そうに目線をうろうろとさ迷わせていたものの、結局同じように彼から被せられた上着に顔を埋めれば「…珍しく素直じゃないか。そうだ…分かれば良い。」と苦し紛れにそう呟いて。顔は埋めたままに何処かいじけた様な態度をとりつつも、その後の誘いの言葉に顔を上げる。断るつもりは無いが、如何せん素直でないから、と思考の渦に嵌まりそうになったとき、そこにあった夕日を受けて煌めく彼の横顔に見惚れてしまう。その横顔に圧倒され、変な意地を張る前に「行く」と反射的に答えていて。言ってしまった、と思う反面、彼と久々の二人っきりでは?と浮き足立つ心。相対的な考えを必死に押さえ込み、ゆっくりと立ち上がると羽織ったままの上着に袖を通す。それから彼の方へと手を伸ばして、彼の上着も袖を通させようとして。「それでも、まだ冷える。ちゃんと袖は通しておけ。……寒かったら言うんだぞ。私にあまり心配をかけさせるな。…後、迎えに来てくれてありがとう。上着も感謝する。」と前半は普通に、後半は付け足すようにぼそりと溢しては、誤魔化すようにそっぽを向いた後、さっさと歩き出してしまい )
| トピック検索 |