【 ──偽・ゲルテナ展── 】

【 ──偽・ゲルテナ展── 】

【Ib展】  2018-02-01 13:30:03 
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『ようこそ “Ib”の世界へ』


本日はご???き 誠にありがとうございます。
当館では現在【Ib展】を??しております。

Kouri氏がドットで描いた
怪しくも美しい絵画たちを
どうか心行くまで お楽しみくださいませ。


              XX,XX,XX


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  • No.1 by 【Ib展】  2018-02-01 15:30:22 




【世界観】



“Ib(イヴ)は、Kouriによって制作されたRPGツクール2000製のホラーアドベンチャーゲーム。2012年2月27日にフリーウェアとして公開され、最新版は2022年2月27日公開のver.1.10となっている。また同年同日、『Ib』10周年を記念して、有志の主催・協賛により作中の世界観を忠実に再現した『Ib展』が開催された。”

   ──フリー百科事典・Wikipedia



当トピックは、有志の出資により現実世界に再現された【Ib展】が舞台です。

ゲーム中の『ゲルテナ展』と同じ構造の美術館が新しく建築され、ゲーム中に登場する絵画たちが大切に飾られたそこは、まさしく【Ib】の世界そのもの。

来館者は、流麗な『コレッリ_ラフォリア』の流れる館内をゆっくりと歩き回りながら、大輪の薔薇が美しい『精神の具現化』や、不気味で厳かな『深海の世』を鑑賞し、フリーゲーム【Ib】の世界を心ゆくまで味わうことが出来ました。


『青鬼』や『ゆめにっき』、『魔女の家』などと並んで後年のフリーゲーム界隈に多大な影響を与えた作品ということもあり、この【Ib展】の反響は素晴らしいものでした。

中には、好奇心から【Ib展】に来てみてその雰囲気に惹きつけられ、初めてゲームをプレイしてますますのめり込んだ、というケースもあったようです。

公開前から話題となっていた【Ib展】は、開催されるや否や新聞各紙やネットニュース、クチコミなどで一気に広まり、海を越えてご来場くださるお客様もたくさんいらっしゃいました。


しかし美術館としては、お客様がたが心行くまでお楽しみできるよう、ある程度の入場制限をかけねばなりません。

そこで、ネット上で入場券を配布し、年中無休とする代わりに1日の入場者数をコントロールすることで、【Ib】の世界観の維持に務めたのです。

【Ib展】の来館者数とゲーム中の『ゲルテナ展』の来館者数を出来るだけ揃えれば、次に【Ib】をプレイした時、冒頭のゲルテナ展のシーンを見て「自分もこの鑑賞者たちのひとりだったのだ」と思っていただけますからね。


……さて。

赤い薔薇、青い薔薇、黄色い薔薇、或いは『深海の世』があしらわれたチケットは瞬く間に売れていき、「【Ib展】は2年待ち」と言われるほどの大好評を博しました。

そして、【Ib展】が開催されてから1年が過ぎた今日、また新しいお客様が──あなた様が、いらしてくださったのです。

あなた様が果たして日本人なのか、外国人なのか、【Ib】のファンなのか、それともゲームのことはほとんど知らずに来たのか……当館は何ひとつ、あなた様のことを知りません。

当館はただ、お客様をもてなして、【Ib】の世界をできるだけリアルに味わっていただけるよう努めるのみです。


そう──


で き る だ け リ ア ル に 。





……わたくしどもは当然、『絵空事の世界』という大きな絵画も用意しておりました。

本来は『ゲルテナ展』に存在しなかった絵画ということになっておりますが、内容はゲルテナ展であっても、当館の名目は【Ib展】です。

『絵空事の世界』の前に立って、ああ、ここからイヴの冒険が始まったのだ……と原作ゲームに想いを馳せていただくことが、わたくしどもの狙いのひとつでございました。


ゲームのストーリーを知ってか知らずか、あなた様が、2階に展示されているその絵の前にお立ちになられた時です。

館内を照らしていた明かりが、不意にチカチカと明滅しました。

あんなに力強く流れていた館内BGMの『コレッリ_ラフォリア』も急にふっとかき消えて、辺りはしいんと、不穏に静まり返りました。

辺りを見回してみると、2階にもたくさんいたはずの他の来館者たちが、だれひとり見当たりません……人の、気配が、ないのです。

1階に降りると、再び電灯が危うげに揺れて、館内は更に仄暗くなりました。

受付に常駐しているはずのスタッフがいません……やはり1階にも、だれもいません。

美術館の扉は、何故か鍵がかけられて開かなくなっていました。

何やら不気味な足音だけが、あちこちを移動しています。……人のものではないような、そんな気がする足音です。


再び2階の、『絵空事の世界』の前に行くと、額縁の下から、本物の青い液体が流れ落ちておりました。

あなた様がそれを近くに寄って見た瞬間──


  『 お  い  で  よ

                』


……当館の白い床が、突然、おどろおどろしい真っ赤な文字で、あなた様の名を呼びました。

振り返ると、先ほど確認した青い液体が、いつの間にか文字へと変化しています。


    『 お い で よ

      “      ”

    ひ み つ の ば し ょ

    お し え て あ げ る 』



……この時、あなた様の反応は2通りありました。

あなた様がネット上でチケットを購入した時、わたくしどもはあなた様の名前を把握しておりますし、あなた様はまた受付でも、名前を記入していらっしゃいます。わたくしどもがあなた様の名前を知っていても、さほど不思議ではありません。

だからこれは、【Ib】をますます追体験できるようにと美術館側が用意した仕掛けだろう──そのように冷静に考えるのが、まずはひとつ。

そしてもうひとつは、原作のイヴ同様に、突然の怪奇現象を真剣に受け止めて、内心は驚いても、ここから出る道をどうにか探そう……とシンプルに考えることでした。


しかし当館は、巧妙な仕掛けを用意したお化け屋敷などではありません。

あくまで、ゲームの中の『ゲルテナ展』を再現した美術館です。

有志のファンが出資して作り上げた、美術館なのです。


ゲーム中では、そう、確かに、ゲルテナの作品が魂を持って、もうひとつの美術館の空間を創り、イヴを引きずり込んだ、そう、そういうことになっていた、

しかし、ちがう、ここはゲーム外の現実世界であって、

そう、だから、この空間は、この【Ib展】は、ここは、あくまでも、


実在するクリエイター、kouri氏が、創作した、

架空の『ゲルテナ展』、その再現、架空のゲルテナ作品、その再現、

実在しないもの、それを追体験するために作られた、仮り初めの、偽の世界、



──そ れ に 過 ぎ な い 、

         は ず だ っ た 。



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