暗殺者 2018-01-22 07:39:13 |
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描写テスト/
( "何時迄"。そう思わなくなったのは何時の頃か。幼い頃に家族を失くした私がもう一度掴めた幸せ。───其れすら無くしてしまったのはもう数年も前の事。武に長けた義父ですら歯が立たなかった第六天魔王と呼ばれる組織の長が条件を突き付けた日、自分は再び家族を失った。
ぽたり、ぽたりと手に持つナイフから血が滴る。目前には血溜まりに伏せる一人の男。一流企業の代表取締役とか言っていた様な。───死した今は何の肩書きも持たないけれど。類稀なるカリスマ性で上り詰めたデキる男、なんてマスコミが騒いでいたが実際の人物は欲に塗れる一人の男に過ぎなかったと記憶している。人工の琥珀の瞳を細めゆるり、口許を歪める。鉄の臭いが充満する此処は家族を思い出してしまう。朝になれば誰かが見付け、警察が通り魔として片付けるだろう。そう思わせる為に情報を操作し、決行に至ったのだ。───此れも全て、家族の為。そうは思っても拭い切れない"何か"があった。
任務遂行の旨を依頼人に報告する為、薄い端末を取り出しては文字を打ち込んでいく。送信時間を指定しポケットに端末を仕舞い込めば任務完了だ。はあ、と重たい溜息を一つ零してはナイフの血糊を軽く振り落とし、ぱちりと閉じてその場を後に。
───なんだか疲れちゃったなぁ。そんな呟きを残して。 )
(/長ロルだとこんなのしか書けませんが……描写の参考に。)
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