――ふむ、下げ渡すのとは違いますが…… (自分の主に貸与という形で他の審神者の元に行ってくれと言われて数日、荷物を纏めれば別れの挨拶を済ませて件の本丸へと向かい。館の前に着けば見知った一振の境遇に自分を軽く重ねつつ、審神者の真意を図りかねて嘆息し) 来てしまいましたし、仕方ありませんね (ここまで来てしまえばもうどうすることもないと扉を二、三度軽く叩けば誰かが出るのを待ち)