魔獣 2017-11-26 21:51:38 |
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『魔儀式』
黒衣の人物は祭壇の前で立ち止まり奇怪な呪文を唱えると逆さ十字のネックレスを手に取り口元に近づけ接吻した。
深々と被ったローブの中の顔は祭壇の女学生と同じ年頃の少女だった。「あなたは黒木魔矢さんね!どうしてこんな事をするの?」
制服の少女が声を荒げた。
「生徒会長の宮本さん…あなた余計な事をし過ぎよぉ〜私たち黒薔薇団を解散させようだなんて」
魔矢と呼ばれる黒衣の少女は制服の宮本と呼ぶ少女を見下ろし冷たい視線を浴びせた。
「あなたのやり方は間違ってる…恐怖でみんなを支配するなんて許されない!」
「そういうイイ子ぶった態度…最高にムカつくわ」
そう吐き捨てると魔矢は呪文を唱えながら祭壇に寝そべる宮本の胸元に手を伸ばした。
そして左手を宮本の胸部に勢いよく突き立てた。
ビキュ!スププ…グチュ!
ブラウスの隙間から入った指は皮膚を突き破り肉に潜り込み骨を砕いた。
人間の声とは思えない悲鳴が当たりに響き渡る。
魔矢は手を抜き取ると血まみれの手には心臓が握られていた。
傷口からは血が湧き水のように吹き出し真っ白なブラウスを真紅に染め上げた。
宮本は自らを繋ぐ鎖を鳴らしながら暴れもがき苦しみ息絶えた。
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