...あ、はは。ごめんなさい、私ってば図々しいですね。(す、と何の躊躇いもなく腕を取ってくれた相手に驚いたように目を見開く。申し訳なさそうに目を伏せながら腕を引いて仕舞う。そうだ、寂しさ紛らわせの為に、自分勝手に相手の善意を使ってはいけない。ゆっくりと起き上がれば「こんばんは」と小さな会釈と共に挨拶を交わした。 (はい、私こそ...よろしくお願いしますね。