偽り 2017-11-13 20:04:49 |
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〉落合くん
………好きな人が居るのか、(肩にバッグを掛けながら教室までの道程を歩いていれば。廊下ですれ違った際に相手の呟きが耳に届き、緩く結んだ紫色の髪を揺らしつつ振り向いて。朝風が開いた窓から入り込み、己の前髪を擽る。此方も対応するようにポツリと独り言を吐けば、数秒してから慌てて口許を押さえた)
(/絡み失礼します、宜しくお願い致します!)
〉烏丸先生
…うお、……あ、はい!質問です(ガチャリと開いた扉を見て、出てきたお望みの相手に女子らしくない反応を。此方もそれなりに驚いたらしく、貴方に視線を向けたまま硬直している。数秒後、場の空気を紛らすようにコホンと咳払いを行えば柔和な微笑みで部屋へと招き入れてくれる貴方に、凭れていた壁から離れて小さく頷く)……失礼します(礼儀正しく丁寧なお辞儀。握ったままのプリントがくしゃりと音を立てる中、彼女は一歩前へと踏み出して)
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