主 2017-11-06 04:36:58 |
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>キャロル
(本を机の上に置き、立ち上がったと同時にまるで予めそうなる事を分かっていたかのようにタイミング良く玄関から無機質な音が響き渡り。ぱちりと瞬き一つ、扉の奥にいる来客など見えない筈だが漂ってくる覚えのある気配を感じ取り。別にここでわざわざ出なくても構わないのだが、相手が相手故にそうしたところで無駄だろうと思いゆるりとした動作で扉へ近付いていき鈍い銀色の取っ手を掴んではギィ、と開けやはり予想に正しく多少の違いはあるがもう一人の悪魔が立っており。淫魔らしく十分に優れた顔に埋まった瞳を見つめながら、相変わらずの淡々とした物言いで)
……何か御用ですか
(開いた口からはずらりと生え揃う牙が垣間見え、発した声にも今の表情と釣り合う調子がこもっており)
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