▼童話標本▲【3L/置ﾚｽ/中級～】

>ルルー・スノーホワイト
──おや、どうなさいました？
(林檎を手にしながら呟いた少女の声にはどうやら気付かなかったらしく、変わらない歩調で歩き続け。しかしながら、こちらへ近寄ってくる足音に人の気配。それらが重なりふと足を止め振り向いてはコートが翻り。移った視線の先にいるのは、酷く白い肌にガラスを埋め込んだかのような青い瞳。何より注目が向いたものは熟れた林檎を思わせるまさしく赤と呼ぶべき唇。見に纏う衣服から平民とは異なるであろう姿に一瞬、表情を固まらせたがふわりと愛想の良さそうな笑みへ変え)


>アンナ・スウィニー
……流石にそろそろ出ましょうかねえ
(ぐるりと半回転、歩いても歩いても大差ない建物にとうとう見飽き誰に言うでもない事を零して。けれども、出ようと思ったはいいが来た道の順など覚えておらず今更そちらの方へは戻れる訳もなく。見当がつかないが夜になってまでこの場所にとどまるつもりはないようで。もう一度体の向きを先程のように戻し、また別の道へ進んでいこうとして。不意に視界に何かが映り込み、半ば反射的に目を向け。薄暗いせいか、控えめに輝く淡い金髪を揺らす少女に気付き)


(/失礼ながらお二人ともこちらにまとめさせていただきます。絡んでいただきありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。)