▼童話標本▲【3L/置ﾚｽ/中級～】

いてて……うん、大丈夫だよ大きいお兄ちゃん！えへへ『びっくり』した？

(自らを気遣ってくれたスニェークのことを『大きいお兄ちゃん』と呼び、手袋を着けた手を取って立ち上がるも、やはり慣れぬ氷の上。支えがあってもつるつる滑って姿勢の維持は難しい。中々上手く立てないことにちょっとだけ苛立ちを覚え、頬をむくれさせる。これは本心からの思い。
しかし、相手が手を差し出してくることこそ狙いであり、手を直に握ることで相手の能力を確認する意味合いもあった。手袋ごしで能力は発動しないことを確認すると、さっきの衝突に『びっくり』したかどうか問い掛ける。まあ縮んで小人になっていない時点で動じてはいないのだろうが、一応理由とかは聞いておきたい故である。)

>>スニェーク様


……んーー……みんなおはよー……って、わぁ！？お、お姉ちゃん誰！？
(しばらくして目を覚ましたアリス。誰かの視線を感じ、まずは薄目を開けて周囲を確認する。すると傍らに青白い肌のドレスを着た女性が自分の姿を覗き込んでいるではないか。何かしら危険性を感じたアリスはまずどうするか考える。だが、寝ているのに手を出していないのには理由があるはず。まずは話してみて、それから襲ってくるのであれば軽く脅かして小人にして逃げればいい。そう決めたアリスは本格的に瞼を開けーーー。
まるで今目覚めたかのように振舞い、驚いた演技をした。それは正に知らない人に怯える年相応の少女の姿。しかし、アリスの能力を知っている者なら、彼女が本気で驚いているわけではないことはすぐに分かるだろう。アリスも心中では『我ながらいい演技』とほくそ笑んでいる。さあ、ドレスの女性はどう出てくるのかな？)

>>ルルー様

(/ルルー様よろしくお願いいたします！アリスちゃんはイタズラばっかりしてきますので、どうか多目に見てあげてください……!!)