そうだね、君達の話をしよう
『彼等は風と共にあり、地に根を下ろし、水のように流れ、時に火のように猛る存在⋯そう、ヒトだ』
⋯────イストリア 第5章 1節。
語り出しが大仰過ぎて辟易するって?
ならば、もう少し易しく
『神は天を作り、地を作り、其処に風を生み、海を生み⋯木々や獣、魚達を生み出し、最後にヒトを作った』
⋯────イストリア 第1章 3節
ヒトは人間か、と?
いいや違うさ。それは人間が名乗っているだけだ
『生まれた5体のヒトはそれぞれ別々の名を名乗った。アエーマ、スィモス、セルモス、ドロスティア⋯最後に人間』
⋯────イストリア 第1章 16節
アエーマにはアネモス
スィモスにはゲーギ
セルモスにはフォティア
ドロスティアにはヒュドール
それぞれが与えられた、最も今の地名だがね
人間は何処を与えられたか、と?
アルカディア⋯今は亡き、人間の楽園さ。
人間は自らの愚かさ故にアルカディアを人の住めぬ永遠の奈落へと変えた
アルカディアを出た人間は住む場所を求め、ヒュドールを侵略した
住む場所を追われたドロスティアは何時しか隠れ里に逃れ生きるようになった
ヒュドールにて繁栄した人間は住む大地を更に広げる⋯
結果、君達が知るように人間は世界で一番多い種族となったわけさ
商売上手だからね、人間は
さてさて、神代の話はここまでだ
ここからはヒトの話
神の奇跡は失われ、その残滓となる魔法のみが残った
奇跡を失ったヒト達はそれぞれの方法で取り戻そうと試みる
アエーマは祈りによって神々を取り戻そうとし
スィモスは武力によって神々に自らの力を示そうとした
⋯彼等は神に帰ってきて欲しかったんだね
そして、人間は文明と知恵で、奇跡の再現を試みた
いや、人間は前から試みていた、その結果がアルカディアなのだがね
結果、魔法や武器が栄えているのさこの世界は
⋯君達はここでどう生きる?
そして、どこで生まれ、どこで育ち、どこで学んだ?
野で山で海で、或いは戦場でかも知れない
君達の物語の「前書き」は書いた
⋯さあ、ここからは君達が書く物語だ
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※暫くの間口を閉ざすように、まだ講義中だ※
>>1 国と地形
>>2 街と学舎
>>3 種族と文明
>>4 魔法と武器
>>5 属性について
>>6 白紙の証明書
>>7 ファーブラについて(提供キャラ)