地味ならモブだと誰が決めた？[3L/日常/ハロウィン]

[本編概要]
舞台は片田舎…いや、結構田舎の公立高校。周りは住宅地と畑が少し、学校の裏に山があるせいで野生動物も結構出ます。熊とかカモシカとか。
学校の傍にはアパートがあり、遠方からの通学者はそこを学生寮として格安で利用しています。(募集メンバーは全員寮通いです)
最寄りの駅までは日に5,6本の公共バスで片道30分、駅前はそこそこ賑わっておりショッピングモールなど若者が集まる唯一の場所となっています。
また学校から程ない所に一応商店街もありますが、昔懐かしい適度な寂れ具合。華やかさはないものの学生たちの放課後の遊び場になっています。

田舎ということもあってか正直生徒は皆あか抜けない独特の空気があります。勿論髪を染めなければピアスもしない、そういうことは一部の一軍がすることです。
都会からの転校生が来れば皆色めき立ち、普遍的な日々に刺激を求める平々凡々な学生たち。
ええ、確かに見た目も中身も名前すら平凡です。
しかしそれは非日常すらも彼らにとっては日常だから。非日常とは誰かにそれを指摘されて初めて認識されるものです。

そんなこんなで何とも普通な高校生たちは、自分達が世間一般でいう「非日常」であるという自覚もなく、だからこそそれをわざわざ明かすことも隠すこともなく、彼らにとっての「日常」を今日も過ごしています。