遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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そういうことか…変に身構えなくても良さそうだな…。琴音は嘘はつかさなそうだし…流石に増やすのは勘弁してくれ…わかったよ…らしくすれば良いんだろ?このブローチを彼女に包んでくれ。支払いはこれで。
(彼女の言葉に自分は変に構えすぎていたのかもしれないと思い直す。あまり長くはいないが彼女は嘘がつけない性格のような気がしていたのは確信に変わる。恋人として過ごす期間を一日増やすと告げられ流石に勘弁してくれと肩を竦める。漸く腹を括ることにしては友達に彼女が選んだデザインと似たブローチを指差して包んでくれとカードを店員へと渡して購入して。プレゼントというよりはどちらかと言えば選別や応援に近い感情で。彼女は自分と結婚出来ないことはもうわかっている。彼女の言葉通りならこれから自分の以外の親が決めた男と結婚をしなければならないのだろう。男なんて腐るほどいる、きっと彼女が好きになる男もいるだろう。何があるか分からないのが人生なのだ、それと楽しめと肩を押してやりたくなって。店員から可愛らしく包装されたブローチを手渡されている彼女を見やり「…次に行きたい場所は?」と尋ねて。彼の尾行も彼が傷つき走り去ったのも気づけなくて、このお出掛けが終われば彼の声が聞きたいなと思っていて)
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