遠野 千尋 2017-09-16 18:35:11 |
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>>131 拓斗
…─なら良かった。
(返って来たのは短い言葉。でもその一言が嬉しくて口元に笑みが浮かぶ。こんな暗がりじゃお互いの表情もあまり見えないだろうが…。隣に来た相手はスマホの光でわかったが何故か正座をしていて。大事な話があるのか、はたまた緊張からなのかしばらく黙り込む彼に敢えて此方も何も言わず。すると徐に彼が口を開いて一人は心細かったのだと素直に話してくれる相手が愛しくて手探りで見つけた彼の頭を撫でて。そして続けざまに此方のことを知りたいのか尋ねてくれたことに暗がりや雨…そんな雰囲気が口を開かせる要因になって。「…ああ、そうだよ。…高校へは通わせて貰ってたけど…生活費はなかったからバイト3つくらい掛け持ちして…授業も出て…貯金もして…高校卒業して…貯めた金で短大行って…免許状取って…試験受けてって感じだな…。自炊も家を出た時から始めたよ。最初は全然ダメでさ…焦がしたり火傷したり、指切ったりで…散々だった」そう懐かしむように話して)
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