罪滅ぼし、とは一体どういった行為を指すのだろう。良心の呵責に苛まれ、過去に行った事もない偽善行為が罪を償うに値するのか。 試しに妹に聞いてみた。妹曰く、やらない偽善よりもやる偽善。嘘に塗れた善行でも、やらないよりはマシだという意味だろう。 俺はその言葉を信じ、今日この時まで見知らぬ人にも手を差し伸べてきた。 今でも夢に見る。俺の目の前で死んでしまった女の子の夢を。