夕立 2017-07-16 02:45:57 |
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>6 笛吹 瑛
(まだ起きてもいないことを、いくら悩んでいた所で仕方がない。町を歩けば何か昔を思い出す切っ掛けがあるかもしれず、またもし思い出せずともその時はひたすら謝罪あるのみ、とある種の開き直りを見せれば、再び歩き出そうとしたところで横合いから声がかかる。違わず自身の正体を看破する声に少なからず驚いてしまったのは、近所付き合いが希薄な地域で育ったためなのか。軽く肩を揺らして声のした方向へと視線を向けると、そこにはどこか浮世離れした雰囲気の青年の姿。歳の頃は同年代か、少し上くらいに思えた。陽光の透ける柔らかな髪色は父方の親戚を彷彿とさせ、最初の緊張感がやや薄れたところで肯定を示すように頷いてみせる。母自身があまり頻繁に実家に帰る方ではなかったからか、その呼ばれ方は新鮮ですらあった。日本国籍を取得した父の、とある地名に由来する苗字を名乗っている身としては、代々続く高倉という名前の重厚さが羨ましく、そして何だか嬉しくもある。僅かに表情を緩めれば、伺うような視線を向けつつ口を開き)
は、はい。そうです。……ええと、祖父母のお知り合いの方でしょうか?
(/この度は参加許可を出して頂き、本当にありがとうございます!流麗なロルを綴られる主様のお相手をさせていただけること、大変うれしく思います…!
どこか不思議な雰囲気を持つ瑛くん。何やら内に秘めてるものもありそうですので、今後お話するのが楽しみで仕方ありません!当方にも気にかかる点などがございましたら遠慮なくご指摘いただけると幸いです。
はい、こちらこそ…!末筆ではございますがどうぞ宜しくお願いいたします!)
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