…ん…、朝か…。( 鳴り響くアラームを止めると、寝ぼけ眼を擦って軽く伸びをひとつ。何てことないいつも通りの朝だが、ふと鼻腔を擽る良い香りとキッチンから聞こえる物音にそちらに意識を集中させ。──ああそうか、昨日からアイツが居るんだった。ぼんやりしつつも昨日の事を思い出し何故か頬が緩む。ベッドから抜けると、寝起きの頭のまま彼女のいるキッチンへと向かって ) …よう、いい匂いすんな。何作ってんだ。