( ⚪︎表裏⚫︎ /blml )

……今日は、泣かないか.
(シャワー止めれば、湯気こもる浴室から脱衣場へ.目にかかる濡れた前髪掻き上げてはすっかり我が家の石鹸のにおいに染まり、適当に引っ張り出してきたTシャツと黒いステテコに着替えつつ、ぼんやりと呟いた.きっと、一生は慣れる音はできないだろう.心も体も.きっと、無理にでも離れようものなら…嗚呼、想像するのはやめておこう.俺も彼奴の、互いを離さない、離れられない.これぞまさに依存？？ま、幸せならば何でもいいのだが.「純～、構って。」いつものように、甘えるような声色で相手のいそいそ近づいてはソファーに寝転がっている相手の顔覗き込むようにしゃがんでは、ふと目に付いた自分の端末.一応確認までにパスワードを解き、連絡先確認すれば惨憺たる結果。いつものことなので、顔色一つ変えずに再び解読されるであろうパスワードを変えては苦笑1つ溢して)