松野カラ松 2017-05-08 21:20:17 |
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>カラ松
……、わり。ちょっと頭冷やしてくる。すぐ戻るから。(未だに早鐘を打つ己の鼓動の音に小さく舌打ちして弟から顔を背ける。取り繕うことも、彼を気遣う余裕もなく、常であるなら目敏く気付いていたであろう戸惑いがちに此方に伸ばされた掌の存在にも反応出来ずに。フォーク種に目覚めてから、ケーキ種の弟たちの匂いに惹かれることは多々あったが、今夜のように弟を食べたいと考えたことはただの一度もなかった。彼の身を案じておきながら、その体を、貪ってしまおうだなんて、彼等に仇なす輩達と何処が違うというのか。自分自身への不甲斐なさ、弟への申し訳なさ、浮かんでは消える感情の波が織り混ぜになった脳内。開いた距離を縮めることも、口を開くこともなく、ただ焦燥に苛まれる差し迫った表情だけは相手に見せてはなるまいと、視線を逸らしたまま。やがて、前髪を掻き上げて溜息を零し、疎らながらも周囲に人が居ることを確認してからパチンコの景品の菓子が詰まったビニール袋を強引に弟に持たせ、水飲み場で顔を洗おうと近くの公園に駆け込み)
(/お優しいお言葉ありがとうございます…!実のところここ数年のなりきりはメールでのやり取りが主で、掲示板には出戻りといいますか…セイチャットさんを利用させていただくのは今回が初めてなのですが素敵な主様とPL様方にお会い出来て本当に光栄に思っております。会社に忙殺される社畜故にレスペースにどうしてもムラが出来がちですが、改めましてこれからもよろしくお願い致します!/レス不)
>チョロ松
家に帰ってきた時点で買い物は終わったようなモンなんですぅー。チョロ松の方こそ、ハロワ通いなんか止めてもっとお兄様のこと構えよなぁ。そっちの方が絶対に楽しいぜ?(傍目に分かる程に跳ね上がった細い肩、勢いよく此方を振り返った瞳に一瞬だけ過った怯えの色。背後から声を掛けられて驚いたのだとしても、あまりにも大仰過ぎる所作に道中ないしは職安で弟の身に何かあったのだろうと推測に至るのは容易く、弟の一挙一動を注意深く見守り。ややあって平素の減らず口を叩き始めた様子に表情を和らげ、此方も負けじと舌戦に応じながらスニーカーを脱いで三和土から床の間に上がると、手元のビニール袋をこれ見よがしに揺らしながら口を尖らせ。生鮮食品が傷む前に食品を仕舞わねばと台所に向かい、男所帯故に家庭用にしては大きめのサイズの冷蔵庫の扉を開け、袋の中身を適当且つ雑に詰め込んでいき)
>十四松
…ん、おかえり十四松。こっちおいで。(ぱたぱたと廊下を走る軽い足音に続き風呂場の扉が開く音や水が流れる音が襖で仕切られた居間へと断片的に届く中、畳の上に広げた医療品から窓辺へ視線を移し、夕刻の空模様に瞳を細め。寝起きの目で一瞥した限りでは軽く膝を擦りむいた程度で大それた怪我には見えなかったが、いかんせんケーキ種である五男の甘く芳ばしいキャラメルのような血の匂いは夕飯前の空腹を訴える胃にまったく優しくない。自分以外のフォーク種の弟たちに出会す前にガーゼで覆ってしまうに越したことはないだろうとぼんやり思案しながら初夏用の薄手のパーカー越しに腹を擦ったころで襖が開き、再度帰宅を告げる声には口端を緩めて頷き、自分の正面に座るよう手招き。片手にガーゼ、片手に消毒液を持ち、敢えて冗談染みた調子で言葉を紡いで)んじゃ、おそ松センセイの診察始めますか。十四松さん、消毒するからじっとしてくださいねー。
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