ハンジ 2017-04-27 18:58:21 |
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≫ハンジ
おい…笑い事じゃねぇぞ。靴を揃えるなんざバカでも出来る事だ。お前がガキ共を甘やかすからいつまでたってもこのザマなんだろうが。( いつものように笑顔で出迎えてくれる妻は、自分とは違いおおらかな性格。六人もの手がかかる子供を抱え、家事に育児にと日々奮闘する彼女はよくやっていると思う。しかし家の中が汚いのはどうしても譲れない。子煩悩である彼女を咎めながら散らかった玄関を一緒に片すと、脱いだ靴を綺麗に揃えリビングへと。彼女の言うとおりリビングもまさに戦場。しかし無邪気に遊ぶ幼いエレンに癒され、怒りも溜め息に代わり。スーツの上着を脱ぎネクタイを外すと、それらを綺麗にハンガーへかけ、エレンを抱き上げ頭を撫でてやり。ふと、キッチンから漂ってくるのはカレーのいい香り。妻による火の消し忘れで以前鍋が大変な事になった事を思い出し、エレンを下ろすと念のため確認に向かって )
≫ミカサ
…あ?何だ、その口の聞き方は。テメェの靴も揃えられねぇ奴はケツを拭けねぇのと一緒だ。( 自分に次いで帰宅したのはしっかり者の長女。殆どない時間差からすると、己が前に居るのを知りながら声をかけなかったのだろう。反抗期なのか、いつものように可愛げない台詞を吐き捨て横切る長女の背に声を掛け、靴を揃えて後を追うようにリビングへ。幼いエレンと向き合う長女は己には見せない笑顔を向ける。年頃の娘との距離に少し寂しさを感じつつ二人のやりとりを微笑ましい気持ちで見ていたが、ふと視線は長女のスカート丈へと向かい眉間に皺を寄せ )
──おいミカサ、そのスカートはどうした。以前はもっと長かった筈だが。
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