鬼神狩り 【戦闘/和風/SFファンタジー/一部人数制限有】

▪世界観
神暦700年、かつて日本と呼ばれた東の果てにある国「極東」。その地の都「帝都」にて、700年間眠り続けてきたある事が起こった。
空を染めるのは、黒と血をこぼしたような赤き雲。そこに渦巻く穴が空いた。そして、そこから【大蛇】が現れ数多の【鬼神】この地へと降りた。鬼神は形は様々なものだったが、強大な力を持っており、たちまち人々は鬼神の餌食となった。鬼神はその魂と肉、血を喰らい、更なるものを求め人々を襲った。大蛇は、天と地を操りこの国に災いをもたらし、その姿を消した。これをのちに人々は【オオマガドキ】と名付けた。
人々が恐怖と絶望に身を寄せる中、ある希望が芽生えた。陰陽師の血を引く者たちが、鬼神と戦ったのだ。だが、力の差は埋まらなかった。それどのろか、人間の魂や肉、血を得た鬼神たちはさらに狂暴になりさらには知恵を出すものまで出てきた。陰陽師の血を濃く受け継いでいた師長は、このままでは国は深い闇に飲み込まれてしまうと考え、鬼神を捕らえその力を人間へ取り込む実験を秘密裏に行った。
これなら陰陽師の力を持たない者でも戦える、より強大な戦闘力を確保できる、とだが実験は上手く進まなかった。鬼神の力に耐えられず鬼化してしまう者、命を落とす者、成功しても力を抑えられず暴走してしまう者……結果は芳しくなかった。しかし、ある日その実験が実ったのだ。その者は、鬼神が持つ強大なパワー、速さ、治癒力らを自身の力のようにコントロールし、調和を図ることが出来た。それから、成功した人間の遺伝子を元にさらに改良を施し実験は着々と完成していった。そして、数十名の成功者を得た時彼らを【鬼神】を伐つ者として【鬼人】と名付けた。彼らは陰陽師の血を引く者たちと共に、鬼神と戦う。そして、最後には鬼神の魂を【祓う—くらう—】のだった。
鬼人の力を保つためには、討伐した鬼神の魂を喰らいそのメーターを一定に保つ必要があった。これらは、魂を一つや二つ祓い損なったところで、鬼人に影響は出ないが個人差はあれど魂を祓わないと鬼神の力に呑み込まれ【鬼化】してしまう。
また、鬼神が放つ強い【瘴気】を察知したり、触れたりしても体が正常を保つためにも鬼神の魂は必要不可欠だった。
鬼神と戦う鬼人、彼らを周りの人々が英雄だと讃える者もいれば、彼らこそ大蛇がもたらした災いだ、彼らが鬼神だ、と恐れる者などもいた。

神暦777年、長きに渡る鬼神との戦いを最前線で繰り広げる帝都の空が動き出した──。

「【オオマガドキ】がやってくる」

その一言が全ての始まりだった。

赤黒い暗雲と、稲光、力を増す鬼神……そして、鬼神を討伐する鬼人、彼らは再び起こる【オオマガドキ】で全ての元凶である大蛇を封印し、鬼神を全滅させることを誓う──。