ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>シロ
それは!…だ、駄目だ、困るよ…
(金属が床に落ちる音にはっとすると、聞こえてきた狼の声にまた息を呑む。使用人はここに仕えることを望むことはあっても、その中にいる狼はそれとは真逆のことを望んでいる。それは屋敷として、主人としてではなく、一個人として許し難いものだ。少なくとも、自分はそう思う、困る。自由を望む狼であり、愛らしい使用人の願いを叶えられないとなれば視界は薄らと涙で滲んだ。随分弱気になってしまった己が提示する代償はありふれていたが、今は許される為ならこの身だって捧げて構わない)
シロは…外に出る自由以外に、欲しいものはないのかい?高級なワインでも、美味しいベーコンでも、その…例えば、”食事”……とか…。
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