ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>ルイン様
(それはまるで最初からなかったことのように。静かな屋敷に響くのは、ただ中庭を掘る物音だけ。ざくざく、どさっ、白く丸い月の下で足元に落とした人間だったものを見下ろした狼は口元を燕尾服の袖で雑に拭う。久しぶりの満月だ、それも主人の命令もなく、空腹を満たすためだけに…)
…誰か
(ふいに顔を上げれば、頬を白い髪が撫でていく。屋敷に誰かいる。けれど、それが主人なのか、餌なのか、なんなのか…判別がつかないのは、目の前の肉塊の血の匂いのせいだ。いずれにしても挨拶に向かおうか、暗闇ならば自身の汚れも気にならないだろう。くるりと踵を返し、地面を蹴ると二階の窓から屋敷の中へ、物音の響いた先を探るように靴音を消したまま廊下を進んで)
(/おはようございます、背後様!いやはや、ペラペラの紙も湿気に怯えていましたらこんなことに…お目覚め頂いて嬉しい限りですよぅ!!相も変わらずまったり進行ではありますが、どうぞよしなに。これからもよろしくお願いいたします。)
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