ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
通報 |
>ルイン様
(主人に狼がわざと掛けさせているのか、それとも主人が一枚も二枚も上手だから掛けられているのか…もはや、己にも分かってはいない。月明かりは未だ背中を焦がすように揺れていて、それでも目の前で力が抜けそうな主人に咄嗟に手を伸ばしてしまうのは…仕方がない癖だ。少し汚れた服も、乱れた髪も、何もかもを気にする程この主人の前で美しくある必要も無いのだろう…これだけ、ここまで汚したのはこの主人なのだから。正面から支えるように腕を回したせいで、窓枠に乗ったままの身体は恐れながら主人を抱きしめるように腕を回して、そのままカーテンをピッタリと引き寄せ床へ…引き攣った首元の傷から溢れた赤が、シャツの襟元を汚す感覚が気持ち悪いが仕方ない)
…嗚呼、起きたらお気に入りのおやつが無いと慌てたのですか。どうしようも無い、幼い狼の様で滑稽ですよ、ルイン様
トピック検索 |