ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>シロ
(夢か現か年甲斐もなく鼻を時々鳴らしていると、どこからか聞こえてきたあの声。はっと顔を上げて辺りを見渡す。…誰もいない。床に手をつき重たい身体を持ち上げて再び歩き出す。もしこれが現実なら、どんなに安堵できるものだろう。彼女を問いただして、必要であれば躾直して…やはり概念の首輪では足りないか、ハーネスでも用意させるのがいいかもしれない…と。少しばかり気怠そうな声を辿るように来た道を引き返していき、漸くたどり着いたのはカーテンも窓も空いたままの自室。もしかしてと思い、先と同じように窓の外へ身を乗り出してみればやっとお目にかかれた白銀の狼がそこに。)
シロ! もう…どこに行ってたんだ、心配したじゃないか!
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