ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>ルイン様
(ゆっくりと、ゆっくりと、深淵を覗く感覚に近いような眠りは怖いくらいだ。眠りに落ちてからどのくらい経ったのだろう、目を覚ました時、窓の外はどうやら夜だった…この夜が、引き続いた闇なのか、新たにやってきたものなのかは判別がつかなかったが、少なくとも隣りでまだ主人は眠っているようだ。そっと、ベッドを降りると靴を履き直し、立ち上がる。…嘘をついたつもりはない、主人が望むのなら差し出すつもりだ…血も肉も心も、すべて。けれど、手を伸ばされる前に逃げないとは言っていない。そっと窓を開け、主人の部屋の窓から下へと飛び降り裏庭へ)
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