ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
通報 |
>ルイン様
(そこかしこから主人の気配が零れ落ちる部屋は、最後に踏み入ったその時から何も変わってなどいなかった。暗く、まるで棺の中のようなその部屋に鎮座する主人が意図せず気に入ることとなった場所へ下ろされ、噛み千切れば羽が舞いそうな布団に包まれて…柔らかい牢獄に鍵をしたのは主人の言葉だ。贅沢な事だと思う、けれど、それを甘受できるほど狼は飼い犬にはなりきれずに。善意にまみれた真っ黒な欲、主人の首筋に残った薄らとした赤と同じ意味をその言葉が持っていたならば…嬉しいのだが。ゆっくりとした動作で目を閉じて、)
そうなれば、それはそれは、素敵な事なのですが…屋敷の世話が終わりませんね
トピック検索 |