ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>シロ
(嗚呼、もしもこの館が幾十年、幾百年と年月を重ね我々よりも先に老いさらばえてしまったなら、その時は彼女を宵闇の中に連れ出して、誰も知らない所へ行ってしまえたらいい。そんな幻想を宙に描いた。それが叶うまでにどれほどの時間がかかるかは検討も付かないが、我々は永遠を手にしていると言っても過言ではない。焦らずともいいのだ。それまではここの住人たちと暮らして、偶にはこの狼をデザートにして…と。ソースが乾いてきた唇に狼の白い指が触れるなら、目を閉じ、せめてと指の腹に唇を押し当て。唇から音を鳴らせば今度こそ満足気に微笑んでみせた)
…どこまでだって堕としてやりたい。悪い吸血鬼の腹の、うんと深い暗がりにまで堕として、シロを俺だけにしか解らないようにしてやりたいよ。
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