ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
通報 |
>ルイン様
(驚いたような表情を見るのは何度目だろう、ワインのような瞳を揺らして、薄く開いた唇が必死に言葉を探している。分かっていて、問うたのだ_主人だけの執事であるには、狼でいるには、まず閉じ込めて隠さなくてはならないことも、世話が大変だということも…何より、この屋敷を屋敷として在らせる為にはそれが難しいということも。いつか、主人が何もかもを投げ打ってこの身を求めてくれると言うのなら、その時はそれに応えようではないか。血に汚れたままの自身の唇は棚に上げ、主人の唇を拭うように指を伸ばしては)
それが、ルイン様の御命令であるならば…これ以上は癖になってしまいそうなのに、ルイン様はまだ堕ちろと仰る。まったく、酷い御主人様ですこと
トピック検索 |