ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>シロ
(じっと頭を垂れるその姿を上から下まで視線を移して見つめる。果たして彼女はどんな気持ちでかしずいているのだろうか──本の読みすぎか、今まで考えもしなかったことに興味を抱く。けれどそれもすぐに消え失せた。どちらにせよ、知ったところで何かする気もない。ドレスの裾を翻してどこか心地いい靴音を鳴らしながら中庭に通じる道を歩く。花の少ないところであれば、確か今の時期は春の薔薇が咲き終える頃、香りの少ない品種もあったはずだ。遅咲きのものを眺めるのも良いかもしれない。中庭に出た瞬間暖かく降り注ぐ日差しに手をかざして目元に影をつくり)
あら、本当に良い天気……。
>ルイン
食事も忘れて夢中になってしまうから、気がついた時には空腹でしょうがない……なんてこともあったりするのよね……。
(それでも直そうという気が起きないのは、苦言を呈する者がいないからでもある。主人に快適な空間を提供してくれるこの屋敷は、何かに集中するには本当にちょうどいい。邪魔をされたくない身としてはありがたい環境だ……しみじみと思う。どこか羨ましげな響きを含んだ彼の声に気付きはしたものの、どう過ごそうが個人の自由であるからと問いかけることはせず。困ったように笑みを浮かべた相手の発言に耳を傾け、ならば、と一度前置きして笑みを浮かべると人差し指を立て)
木陰の多い辺りに行くのも良いわ、小ぶりで可愛らしいものなら咲いているでしょうし。離れた木の下から咲き乱れている光景を眺めるのも中々よ?
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