ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>シャーリィサ
(見慣れない彼女の挨拶はドレスの裾をひらりと広げながらお辞儀をするその所作が上品で美しい。流れるようなその動作は日頃から行っているのだろうか。ならばこちらも、と胸の前に手を置き頭を少しばかり下げて挨拶を。)
シャーリィサ嬢、はじめまして。俺はルインという。…ところで、どこかに出向くところだったかな? もし呼び止めてしまったのなら申し訳ない。
>シロ
そうやって、お前は主人に向かって意地の悪いことを言うんだね…
(この狼は意地が悪い。今に始まったことではないにしろ、意地が悪いのだ。思わず子供みたいに口をきゅっと結んで目元を歪ませ…顔が熱い。耳も首も熱い。悔しい、欲しい。そんな理性の欠けらも無いような言葉ばかり浮かんできて、胸の奥が誰かに握られているかのように締め付けられる。己はなんて欲の深い、浅ましい吸血鬼だろうか。無意識のうちに掴んでいた手首を強く握り、空いた手はシーツを掻き集めるようにして。喉の奥から絞り出したような声は、自分でも驚く程必死だ)
俺は存外欲が深い吸血鬼みたいだ。執事のシロも、狼のシロも…どちらも欲しい。お前が欲しくてたまらないんだ、だって、こんなにも胸が苦しくなる…!
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