ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>シロ
あら、シロ。ええ、お願いするわね
(普段通り変わりのない彼女の姿に、幾ばくか静けさからくる不安が解消されたように感じてほうと息をつく。読み耽っている間はさして気にもならないが、別のことに目を向けていると気にはなるものだ。ともあれ、食事である。いつもなら血の美味を所望するところではあったが、先程人間の小説を読み終えたからか牙よりも舌先が疼く。どちらにせよ彼女の用意するものならば美味であることに変わりはないが。「人間の食事でお願いね」緩やかな笑みで告げるその様は、一見すれば普通の令嬢にしか見えず)
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