ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
通報 |
>シロ
──そうだね、
(味見のことか、首元の痕のことに答えたのかは自分でも分からない。弧を描いていた口元は、彼女が離れていくにつれて力が抜けたように消えていき。ああ、惜しい。率直にそう思ってしまった。その行為は意味があるもの、そう答えたことに嘘はない。しかし、そうであることを解っていたうえで良しとしたのは、──自分は一体何を期待していたのだろうか。思考することを止めようと身体を起こし、はだけさせていた襟元のボタンを閉め。何となく、彼女の顔を見ることはできず、もしかしたら顔を背けているように見えてしまったかもしれない。…一度頭を冷やそう。コーヒーでも飲めば少しは冴えるかもしれない)
…シロ、調子が戻ったらコーヒーを淹れてきてくれるかな。ミルクも砂糖も要らない
トピック検索 |