ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>憩
……誰や(白着物に紅袴、どこか巫女装束を思わせる装いの彼女は、いつもの耳尾こそ仕舞っているものの、動物的、そして何より野生的な目を相手に向けて。放った言葉はいつもの温厚さからは考えもつかないほど冷めた声色で響く。相手に不満が、なんて事はなく、ただ単に知らない人物であったこと、そして外での出来事により神経がすり減っていたことによるものだった__それを動物的本能、なんて人の言葉では言うようだが。近くに寄ればすぐに分かるだろう。赤黒い液体の、その鉄の匂いがすることを。今は止血こそしているものの、仕舞っている耳のうち片耳は裂け、碌に拭ってもいないせいか顔には流血の跡がこびりついているのだから。__さらに言えばこの白着物もまた、血を引き立てる物となってしまっている。変装のつもりがかえって悪目立ちするとは…どこまでも不運であった)
(/初めまして!改めまして猫又の霞月(かげつ)背後で御座います!なかなか浮上できないと思いますが、ひょっこり現れた時は気軽にお声掛けくださると幸いです!)
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