ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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(/あけましておめでとうございます。そして昨年はペラペラの紙事情にて恐れ入りますが引越しや流行病への罹患などで返信がままならずご迷惑をおかけいたしました。本年も同様に返信頻度がまちまちになってしまうやもしれませんが、下記新規絡み文を置き去りにさせていただけますと幸いにございます。本年が素敵なものとなりますように)
(その執事は屋敷の奥のそのまた奥の…蔵書室となっている部屋の一角で古ぼけた書物のページを捲っていた。時折伏せた瞼の先で影を作る睫毛が揺れ、手袋をした指先で紙を撫でてを繰り返す。静かな屋敷は平和の権化のようで、手持ち無沙汰に始めた読書は今まで狼が手を出してこなかった領域…毒物やら拷問やらに関する情報を得るための行為だ。毒は嗅覚で見極められるし、拷問するより先に手を出してしまう執事には必要な知識といえる。誰かの声がかかるまで、狼はただ集中したまま紙を撫で続けるだろう)
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