ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>アデル
そのお言葉、狼に向かっての言葉だとすれば侮蔑と取りますが…あるいは執事長に向けてのものだとしても
(紅茶を対価に働けと言うには分不相応なこと…呆れたような表情を浮かべたのはたかだか人間が何を言っているのかと思ったのも事実だが、何よりも主人でない以上口を出されることを快く思わないのは狼だからだ。“屋敷からは”不要になったものは食べていいと言われているわけだ、気が向いたら消してしまえばいいだけのこと。慣れたように立ち上がり、カップを流しへと運べば)
生憎と、人間のように何かを対価に働くという本能はございませんので…主人のためになることならば、喜んで動きますが
>フレア様
まず、お召し物からして間違っております。それから、ほうきは左右ではなく一方向に動かさねば…ところで、
(可愛く言ったところで現実は変わらないのだが…主人は主人であってもらわなくては困るのだ。なぜならそれが決まりだから、屋敷の定めたルールならばそれを守るためにこの犬は遣わされているわけであり甘やかすためではなく。ふわふわと舞う埃をじっと見つめ、おそらくはこの辺りを一生懸命に掃除したのであろう使用人たちのことを思えば叱るのは執事長の仕事だろう)
ご主人様は私共のお仕事を増やすご趣味がおありでして?
>ユタ様
…では食べてくださいますか?全部とは言いません、獣臭いものはお好みではないでしょう
(その場に腰を下ろして、尻尾で冷たい床を撫でる。ぼーっとした口から出たその言葉は本音なのか戯れなのか既に定かでは無いが、ただそれも良いと思っているのは事実で。こう見えてもご褒美はずっとお預けにされている身、主人だって使用人だって悪魔から見て同様に狼にとっては餌にしか見えないのに耐える日々、終わりのない生…もうそろそろ食い荒らして終わらせてしまいたいと思うのも道理だろうと壁に頭を預け)
>レーク
確かに生き物の中は温かいですからね。あの絡みつくような温もりとは違うものですよ、今度寝具をお貸ししましょう
(海の中は暗くて冷たいものだと思っていただけに、熱を持ったものがあるのかと興味深げに目を細める。グチャグチャと音を立てる赤い温もりの中で眠ることに慣れていたからか、今もベッドは広すぎて落ち着かないが…一度くらいは経験して損は無い温もりだということだけは保証して、使用人の腕から一枚毛布を取れば、使用人部屋の前に一つずつ置いていき)
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