ペラペラの紙 2017-03-29 01:55:49 |
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>アデル
(ぱちりとチャンネルを切り替えるように、こちらを真っ直ぐに捉えた瞳は僅かに反省の色をたたえたまま鈴のような声を鳴らす。原因が理解出来て、反省ができたのなら同じミスは犯さないだろう。であるならば、執事として仲間を怒る理由もない。ゆるく頷いては満足気に相手を見遣ったあと「──お互い仕事にひと段落ついた頃合いかと思いましてね。休憩どうです?」と使用人控え室となっている近くの扉を掌で示し)
>ユタ様
(血腥い夜だった、適当な麻袋に仕舞われた肉塊は先程まで威勢よく狼に向かって化け物だの高値で売れるだの宣っていたもので、羨ましいことに今宵の狼の夕飯に選ばれたのだった。主人も眠るいい時間、折角なら人気のない場所でいただこうと扉を開けたのが先刻のこと──先客が居るなど誰が思おうか。とはいえ、この悪魔は…狼に差程興味が無いことは重々承知。触らぬ神に祟りなし、神ではないが、と見て見ぬふりをするようにテーブルに袋をドサリと落とし)
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