>シロ (間近で香る愛しい使用人の匂い。芳醇なワインや新鮮な血液のように強い香りではないにせよ、己の脳が快刺激と捉えているそれがこんなにも近くにあるのはいっそ毒かもしれない。どことなく雰囲気を漂わせた空間に微笑みさえ浮かべようとしていたその時、使用人が放った”銀”の言葉に一瞬身体を強ばらせて) 銀は勘弁してくれ…。 あんまり主人を揶揄う犬は揃いのカトラリーで食べてしまうよ?