>シロ (徐々に暖かみを取り戻していく布団、居心地が良くてつい起きあがるのを躊躇ってしまう。丁度膝を折って目線が同等に並んだ使用人が目の前にいる。早い目覚め、とはまあ長らく眠っていた主人への揶揄い言葉と解っている。…ところで、彼女は体温が高そうだ。ふと過ぎったその考えに忠実に、巣から手を伸ばした悪魔が囁いて) …まだ布団から出られないな。ねえ、こっちにおいで、シロ。一緒に暖まろう。