✟　Alice _ game　(　3l / 中~長文 / ﾊﾞﾃﾞｨ / 毒 / 置き　)

役柄 / 紫薔薇の少女
名前 / ローザ・テューダー
性別 / 19y

性格 / 生真面目でプライドが高い。馬鹿にされたり見下されたりすることを嫌い、他人にも自分にも厳しいストイックな性格をしている。負けず嫌いかつ意地っ張りでやや不器用。怒りの沸点は高くなく、わかりやすい挑発にも乗ってしまいがち。警戒心が強いので初対面の相手にはつっけんどんな態度をとってしまうが、親しくなるとやたら親切になる。長い時間一緒にいないと伝わらないものの、本当は世話焼きで母性が強い。クイーンズイングリッシュを巧みに操れることを誇りに思っており、キングスイングリッシュを聞くと眉を寄せる皮肉屋な部分もある。要は古き良き祖国を愛する懐古主義。リアリストを装ったロマンチスト。

容姿 / 光の当たり方によってブロンドにもブラウンにも見えるロングヘアーの持ち主。量が多く重力に従ってすとんと落ちるその髪を頭の高い位置で左右に括る所謂ツインテールに結い上げているが、メイドの手を借りなければ結べない。眉下あたりで切り揃えた前髪を左側で分けており、二重瞼の奥で緑色を湛える瞳は長い睫毛に縁どられている。身長は163㎝で、全体的に細く女性らしい凹凸が少ない。ただでさえ太陽が顔を出さない日の多い自国で、家からあまり出ない為肌は白め。紫薔薇の花言葉通り年齢にそぐわない品の良さがあるものの、出自への誇りや気が強い性格のせいか勝ち気な印象を与えることも少なくない。くすんだ薄い青紫色のクラシックナースを上までボタンをしめて着用しており、アンティークな細いリボンを襟に通している。下は80デニールのストッキングに服と同色のパンプス。

備考 / ルイス・キャロルことチャールズと同じくイギリス生まれのイギリス育ち。アイルランド人のチャールズとは違いイングランド人だが、保守的な家系であったという点については一致している。上流階級の家の末子(四人姉妹の四女)だが、姉妹全員平等に厳しく躾けられた為真面目で規則正しい日々を送っていた。中でもローザは姉妹の中で最も勉学に秀でていたので両親から目を掛けられており、そのせいか姉妹仲は微妙。非常に読書家であり、シェイクスピアを始め様々なイギリス人作家の作品を愛している。他にはガーデニング、紅茶、手芸が好きで手先が器用。昔はやんちゃで男勝りだったが、完全に黒歴史である。


（思えば、今日は朝から眠かったのだ。どっぷりと読書に浸かり夜更かしをしてしまった昨晩の自分を、私は今頃になって後悔していた。Alice's Adventures in Wonderland―――聖書やかのシェイクスピア作品に次ぐといわれるほど多数の言語に翻訳された、我が国が誇る児童文学。自室のラックから気まぐれに抜き取ったその本を開くのは気が遠くなるほど久しぶりで、珍しく時間を忘れて読み込んでしまったのだ。色とりどりの草花に深い森、目を見張るような巨大な城。まさしくフェアリーテイルの世界は年甲斐もなく私の心を躍らせて、翌日の昼下がり自室で勉強中に舟をこぐ羽目となってしまった。意識が浮上して、眼前に広がる景色が夢なんかじゃないと気付いたのは割とすぐだったように思う。居眠りから目を覚ましたと思ったらそこは知らない場所で、辺りを見渡さなくたってありありと存在を主張してくる大きな花たちがじっと私を見ていた。右手にはいつの間にか一輪の紫薔薇を持っていて、明晰夢の類かと思ったのも束の間、高い位置で結んだ髪の毛を見たこともない生き物に引っ張られ頭皮が鋭く痛んだのだ。私は状況を飲み込めないまま土の上にへたり込んで、確かに掴まれた髪の毛にそっと触れた。途端、じわじわと湧き上がってくる恐ろしさに鳥肌が立って瞳が潤む。だって、頭皮の痛みもピクシーみたいな生き物も、みんなみんな本物だった。夢じゃなかった！……だから私は今頃になって後悔したのだ、柄にもなく夜更かしなんてしてしまった昨晩のことを。知らない場所で知らない薔薇を手に、泣き喚きたい気持ちを抱えて。）


（ / .>6にて紫薔薇の少女のkeepをお願いした者です。右寄りの思想を持つイギリス人をベースに、眠り鼠さんとは正反対の生活サイクルの女の子を作ってみました。それと浮上率があまり高くないので、絡み文も同時に投稿させていただくことにしました。ここしばらくはロム専だった為拙いロルで申し訳ないのですが、精一杯精進いたしますのでお手すきの際にでもご検討いただけると幸いです。）