ふふ、それでも神様に変わりはないよ。 (神の端くれであろうと神様であることに変わりはないとそう言って。彼ならば自身には見えていないだけで存在しているかも知れない他の付喪神も見えるのだろうかと思えばこれから見る刀剣“燭台切光忠”の神様もいたりするのだろうかと思って。彼に問い掛けられると「あっ、見えてきた。あれだよ、美術館」と緑地が広がる中に見えたその建物へ視線を移し)