愛情？友情？

...アンタに、好きな奴が居ても居なくても...俺には関係ねえし(真意には気付かず相手の口から今度はハッキリと言われると表情が崩れそうになるも堪え)要らねえ...腹減ってねえから風呂借りる(出された物を見ても今は食べる気は無いのか風呂場へと向かって衣服を脱げば浴室へと入ってシャワーを頭から流すと熱くなる目頭に俯き)...っくそ(風呂場の壁を殴ると己の意気地の無さを実感し頭を冷やそうと水に変えて)

そう、だな。俺は好機を逃したのかも。( 好きな相手にそう言われることはいくら硬いメンタルの自身でも少し突き刺さる思いをして肩を竦めさっさと出ていく相手の後ろ姿を見送るなりリビングをテキパキと片付け自分の部屋着を浴室へ届け)おい、着替え置いとくぞ。( それだけいえば、ヤケ酒、とも言える行為に発展し飲み終われば自室のソファでまた小説を読み始めて)

...さっきの話し、アンタはモテるみてえだし...その好きな奴にテメエらしく気持ちぶつけてみたりすりゃ良いんじゃねえのかよ(風呂から出てくると相手の部屋着を借りて、己なりのアドバイスをしてやると床に胡座をかいて座り込み)その相手が、どんな奴かは知らねえけど..って、何か酒くせえ！(相手の傍から香る酒の匂いに気付き)んだよ、アンタも飲んだのかよ。

気持ちを…ぶつける…( なるほど、一理ある。とこくこく頷けば酒を飲んだことに関しては何も言わずくるっと相手の方を見て近付けばガンッと蹴り倒し馬乗りになれば「…俺ぁお前をそういう目で見ているとするならば…お前はどうする。」と酔いが廻っているものの意識はまだ酒に飲まれずにいるようでおぼつかない口ぶりでそんなことを言えば馬鹿馬鹿しくなったのか不意に笑えば)すまん、忘れろ。あと寝るときは俺の部屋に行け。

...ってぇ！いきなり、何すんだ...っ(急に蹴り飛ばされ床に身体をぶつけるも乗っかてきた相手の言葉を聞けば理解するのに時間が掛かって)は...っあ？！(全てを理解すると顔を赤らめ離れた相手に背後から近付くと胸元掴みコチラ振り向かせてそのまま相手の唇を奪ってしまうと)...俺はガキじゃねえ..アンタより俺の方が長いんだよっ！(相手を解放するとリビングに向かいソファに座り込んでテーブルに残された酒を見れば残りを一気に飲んで)

ふっ…くく、そういうことか( 唇の暖かい感触を確かめるように中指で唇を触れば先程より更に笑い酒を飲む相手を見ては頭を軽く叩き「20歳までは禁止だぞ」と注意して)しかしまぁ、そんな子供なキスで俺は落とせねぇぞ。( 隣にドカッと座ればニィと笑みを浮かべ強引にこちらを向かせては酒がまわり赤くなっている様子を見てケラケラ笑いながら頭を２３度撫でて)可愛いいな…真澄。

うるせっ、触んな！触んなって言ってんだろ(己の気持ちに、歯止めがきかずキスしてしまった事に今更恥ずかしくなり酔いと混ざって顔を真っ赤にさせながら相手の方へと向くも視線は何処にやれば良いのか分からず挙動不審になり)っ、可愛いって言うんじゃねえっ(どこまでも噛み付く勢いで撫でられた頭には大人しくして)クソッ...馬鹿野郎..。

おぃ、ソレが歳上に胸ぐら掴んだやつのいうセリフか？大人しくしとけってんだ。( とは言うものの挙動不審などうさに鬱陶しい、と思えば酔いに任せていつもの冷静な自分とは思わせないような噛み付くようなキスを交わし)っとあぶね…風呂いってくるから上行って寝てろ。(忘れていたとふと思い出せばゆっくり立ち上がり歩きながら手をひらひらと振り)

あれは、アンタが悪いんだろうが...っ！！(不意打ちにされたキスに驚き相手が離れてしまうと暫く呆然として、ハッと我にかえると暫くクッションに何度もパンチを繰り返すと深呼吸して)っくそ余裕なのが、すげえムカつく...寝れるわけねえだろ(風呂場へと向かった相手に文句を言ってから部屋へと向かえばベッドに寝転がり寝れる筈も無く)

あー…そう言えばアイツのが長いとかなんとか言ってたな。( 風呂から上がれば、いつも上にあげていた髪の毛が水に濡れてストレートの髪型になりその上からタオルを被りながら水を片手に自室へと向かい)まだ寝てねぇのか…ま、休日だから夜更かししても良いけど。( ベッドには寝転んでいるが未だに寝ていないところを見ると休日だしいいか、と一息付き、「子守唄でも歌ってやろうか？それとも何か本でも読んでやろうか」と子供扱いを冗談めかして言いながらパソコンと向き合い)

...寝れるわけねえだろ..アンタは余裕みてえだしよ(戻ってきた相手に身体を起こせばベッドの上で胡座をかいて)って、ガキ扱いすんじゃねえって言ってんだろ...つーか、アレかよ...俺とアンタこれから付き合ったりすんのかよ(可なりぶっきらぼうな言い方で相手の気持ちをもう1度確かめようとして)アンタは教師で俺は生徒だろ...もし、さっきのが酒の勢いとかなら(段々と勢いが無くなってくればパソコンに向かったままの背中を見つめ)

余裕っちゃ余裕かもなぁ。(プリントに赤でコメントや、ヒントをはしの方に書き、その後にパソコンでそのプリントの持ち主専用のプリントを作成するという動作をしながら受け答えをし)俺さ、冗談は言うけどお前に嘘は１回もついてないの知ってたか？( くるっと振り返り上記を尋ねればベッドの方に移動し大人としての余裕がある分そういう誤解もうむのかも知れねぇな、と暫く禁酒しようと決意しながら)酒の勢いで言った訳じゃねぇし俺は余裕ぶってるだけだ。ま、かっこつけって感じ。

...それは、ねえけど...カッコつけって今更かよ(相手の仕事の作業を邪魔する事は無くベッドに座りながらそれを眺め隣に座った相手を見れば言われた言葉に頷いて)...俺は、アンタの事1年の時から見てたんだよ、だから俺の方が長いって言った。他の教師には腫れ物扱いされちまうしクラスの連中も話し掛けてこねえし...でも、アンタは違っただろ...だから俺はっ(最後の好きだと言う言葉がどうしても出てこず枕に顔を埋めれば)やっぱ、何でもねえ！お、俺と付き合うなら、かっ覚悟しとけよ！

構わねぇだろ。好きな奴にいい所見せたいって思ってんだ。( 優しい笑みも、浮かべなければ頬を赤らめることもなくただ飄々とした顔でサラッと述べては多分元々の性格もあると思うが、と呟き酔いを覚ますように水を軽く方に含み)お前よく好きとか恋人とかのワードに突っかかってたもんな。よく良く考えればわかりやすい行動してんなぁ。( 好き、と言ってくれない様子に最近の相手の妙な行動を思い出し口元を手で覆って表情が見えないけれども口元はニヤニヤしていて覚悟しておけという言葉に突っかかるように)そっくりそのまま返してやる。大人の男を手玉に取ったこと後悔すんなよ

...んな、セリフ良く言えんな(思ったとしても何の躊躇いも無く言う相手には少し悔しそうにするが、更に己の平然を装っていた言動が全て相手に伝わっていた事に顔を赤らめ)...し、仕方ねえだろ！！...好きな奴とか今まで出来た事もねえし、つーか其処は知らん振りとかしとけよ！(軽く相手を蹴るように足を相手に向けて講義し)...後悔してんなら今頃普通に授業出てんだよ(授業に出ず補習ばかり受けていた理由も今なら相手にも気付かれてるだろうと眉根寄せ)...もう寝るからな(半ば不貞寝のように身体を横にして)

今のは無意識。( コクン、と水を飲み込めばチラと隣を見て顔を赤らめ足をこちらに向けて軽く蹴られるといて、と軽く声を上げながら)その場にいた時は気づいてなかったから気にすんな。…あぁ、たしかにお前俺との約束は守ったよな。( 軽くその場は流そうとしたもののそう言われればそうだわ、と今更気がついたかのように目を見開き寝転がる相手を見つめ何も言わぬまま自身も横になれば自分の懐にグイと入れ込み巻き付くように抱きしめて)

...っ、うるせえ..約束した覚えはねえけど俺が行ってやらねえと他の教師がアンタを悪く言うんだろ...それが気に食わねえだけだ(己の教育係にされたであろう相手に全ての責任を押し付ける他の教師に腹を立てながら)っ、苦しいじゃねえか寝れねえだろっ(抱き締められると相手の身体を少し押し返すも)...クソッ俺のせいで風邪引いたら面倒臭いからな(相手の方にも布団を掛けてやり)

まぁまぁ、教育係似してもらったお蔭で今日から家に泊めてやれるみたいだしな。親御さんからもちゃっかり許可取っちゃったりして。( 腹を立てている様子に今日の話を話題に含み、そう言えば今日から数日間預かることになってんだよな、と付け加えながら話し。今日の謹慎について親御さんに話した時になにやら許可を貰ったようで)んなキツく抱きしめてねぇだろ。はーあったけぇ…( 押し返される体を逆に押し返し離れない様子で布団をかけられると温かいと声を漏らし小さな声で耳元でありがとうと言うと早くも眠りの世界にはいってしまい)

は！？んな、話し聞いてねえぞ...！(いつの間に相手と両親が連絡を取っていたのか聞けば驚いて、母親はお喋りな為他に余計な事を言って無かったのか気になり)そうじゃねえって、恥ずかしいだろうが..(体温が高いのは温かいのは勿論相手と密着している状態で寝ように寝られず、隣で眠る相手には眉根寄せ)...っ...(明け方近くに漸く眠ればそのまま朝を迎え軽く寝不足の状態で目を冷ませば隣で眠る相手に驚き)っ、！..そうか昨日から泊まってんのか...グースカ寝やがって(相手の寝顔を暫く見つめてしまい)...あんまモテんじゃねえぞ…(聞こえて無いだろうボソリと呟いて鼻を軽く摘んでやり)

お前のちっこい頃の話とかたくさんしてもらったぞ。どうして今はこんなに尖ったんだかな。( 電話の会話の内容を最初から思い出すように右斜め上を見上げて話し、顔を見るなり親の苦労を感じて)んぅ…んだよ。こっちはゆっくり寝てんだよ…( 軽く鼻をつままれれば息苦しくなりぐっと眉を潜め起きるのが億劫なようで薄目を開きながらブツブツと文句を言い髪をかきあげながら起きればなるほど今日は休日かと思い時計を見るなり昨日酔い潰れた人たちを起こしにベッドから降りて)