赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>女王様
わかった。それじゃぁ、女王様も、もしも俺とデートしたくなったら声掛けて。雑談でも何でも付き合うからサ(一生に一度でも怒鳴ったことがあるのだろうか、そう思ってしまうくらいどこまでも柔らかな声は己の心に優しく響き、彼女やチェシャ猫がいてくれるからこそ、この世界が楽しめるような気がする。撫でられた頬の熱を逃してしまわないように、己の指先ですぅっと撫で。自分に出来ることと言えば限られているし、万が一にでも彼女の気が向いたなら、お喋りでも暇潰しでも、何なら雑用だってこなす気力を秘めた言葉を向けて。記憶に薄い母親を彷彿させる相手と離れてしまうのは名残惜しいけれど、いつまでもこうしてはいられない。「じゃぁ、また。ありがと。女王様」ひゅう、と息を吸って立ち上がれば最初のように一度深く頭を下げ、開らかれた扉の先に待っていてくれたひょろりとした彼のシルエット目掛け、小走りで向かって行って)
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