赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>帽子屋
(静かな夜に突然笑い声が響けば梢の鳥も驚いてバタバタ飛び立ち、無論隣の自分も目を瞬かせて「――はっ?俺がいつ嘘吐いたよ。何でも可愛い可愛いって言えば馬鹿に出来ると思ってんだろ、なぁ、」虚勢を張っている時ならまだしも今回ばかりは笑われる筋合いなどない。むしろヒールの彼が木の影や鳥に驚いて転ばないよう手を引いてやっているのだから感謝されるべきではないかと、優位に立っていたはずなのに釈然としない思いをやんややんやと吠え立てて。そんな調子だけに労るも何もあったものではなく、敬うべき年配者をも「そうやってすぐサボるから老けんだろが」とバッサリ切り捨て。休み休みゆっくりと、という遊び盛りには酷な言葉を受け入れる気は毛頭なく、不満げに尖った眼差しはそのままに唇だけニィと歪めて「心配すんなって、ぶっ倒れたら引きずってってやるからさ。わざわざ遊園地まで行って休むなんて金をドブに捨てるのと同じくらい馬鹿だ」睨むように目を細め、横暴さの隠しきれない笑みでそう笑い返すのは何だかんだ相手が"仕方ない"と自分を甘やかす事に気づき始めたため。きっと明日だってあーだこーだ言いながらも着いてきてくれる。いや着いてこさせると勝手に納得しては手に持つ筒をジャラジャラ振り、照らされた道をグイと相手の手を引いて再び歩き出し「転ぶんじゃねぇぞ老いぼれババア。足でも折って、お前の代わりの案内役が眠り鼠にでもなったら一日――いや、一生何処にも行けなくなるじゃんか」今度こそリードしてやりながら不名誉なあだ名の応酬を繰り返し、足一つ心配するにも同居人をからかって星空にくつくつひねた笑い声を響かせ)
(/度々背後より失礼致します。長々とお邪魔してしまいましたが、瞼が重くなってきてしまったため今夜はそろそろおいとまさせていただきます。今日も素敵な時間をありがとうございました!)
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