赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
|
通報 |
>帽子屋
(たっぷりとあしらいすぎてつばを超え顔にまでかかるファーをフッと吐息で吹き飛ばし、睨むように細まる瞳と目が合えばケタケタ機嫌良く肩を揺らして「もし汚い部屋があったら――今度は俺が新しい帽子にされんだ。目ん玉は飾りだろ、髪はこのフサフサした奴だろ、皮も剥いで貼っつけりゃ茶色い帽子がすぐ出来る」なんて過激な年頃特有の想像力で相手の恐ろしいお仕置きを考えてみて「それかフワフワのドレスで女王サマに挨拶しに行くとかな」ドレスを望むならいくらでも、と意地悪くからかう口ぶりからしてこちらのほうが有り得そうだと、お揃いのドレスで並ぶ自分と女王の姿を想像して頬が痛くなるくらい笑って。それでも重たい帽子が取り払われ、部屋に入って最初に被ったシルクハットだけ残した格好でそれこそお揃い姿の相手と向き合えばどことなく畏まった空気に一旦笑い声を引っ込め「――ん。よろしく、男女」しかし素直に挨拶なんて気恥ずかしい真似が出来るはずもなく、またぎゅっと荒々しいほど強い握手と揶揄を送ってはぐらかしてしまい。そのほんの少し視線を逸らした隙にきゅっと鼻先をつままれ目を丸めるが、見上げた笑顔が心底楽しそうなものだから自身の上機嫌と相まって不思議と起こる気もせず「……ぷはっ、でもさぁ、もう悪さしたっていいんだろ?挨拶は終わった。家も決まった。だったら後は遊ぶしかやることないじゃんか」ブンブン首を振ってどうにか指を振り払い、仕返しに相手の高い鼻めがけて手を伸ばしながら笑顔に滲み出ていたらしい悪戯心の釈明をして「城――は、面倒臭ぇ兎がいるんだっけ。じゃあどっか他んとこ、お前の部屋でも良いや。どっかで悪ささせろよな」まだ見ぬ国のどこかに居眠り鼠のいるお茶会、相手のアトリエ。自分に相応しい遊び場はどこかともう次の目的地について意見を求め)
| トピック検索 |