赤の女王 2017-02-13 17:46:29 |
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>ジダン
(野良猫を家に連れ込んだ時の様にバタバタと忙しない音があちらこちらと鳴り響き、時計の針がチックタックと時間を刻むように頭を右へ左へと揺らしながら一通りを見て回る彼が戻るのを待ち。一つ飛ばした部屋から、今度は近い部屋から、数々の場所から賑やかに届く声に耳を傾けながら越えの動きを追掛ける様に今いるだろう部屋の方角へ目を向けて、漸く姿を現した彼の頭に自身が作った帽子が幾つも乗っているとアハハと笑い声を上げてから「欲張るねぇ、__ちゃーんと片付けが出来るならそれでも良いよ。でも、出来てない部屋が有ったらァ…」一番上に被せられた帽子の角度を指先で直しながら部屋も帽子も一つじゃ足りないとばかりの彼へ声をかけ、最後には目尻を細めつつ脅しかける様な声色で煽り。「此処に紛れるのは女の子が多いからね。__アンタが希望するならいくらでもフリフリの付いたドレスを作ってあげる」飾られたサンプルを見てぼやいていたのを頭の中から手繰り寄せると少しのからかいを意地悪い声色に乗せて伝え。自身の頭に乗るシルクハットを一度被り直してから「それじゃぁ、アンタは今日からアタシらと一緒に暮らすんだ。改めてよろしく、ジダン。」彼の頭に幾つか乗っていた帽子の内の一つ、自身と同じシルクハットの形の物を選んでから他の物を頭から外し、お揃いの様な状態にしてから手を差し出して畏まる事も無いのだが、改めて彼のことを歓迎すると言う意味合いで言葉を送り。少し落ち着いた状況で、改めて確りと彼と向き合えば笑顔に覗く少し鋭い八重歯も、つんと吊り上る目の雰囲気も、何処と無く先ほど抱いた猫の様だと言う感想を色濃くして。肩を竦めて「本ト、悪さばっかりしそうな顔してるんだから」今だってニッコリと笑った顔は悪戯が成功して誇らしそうな子猫そのものじゃないか、込み上げるのは世話が掛かるからこそ可愛いと言う感情で指を伸ばせば鼻を摘まみカラカラと楽しそうに笑い声を上げて)
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